教育長・教育委員と監査委員の懇談会
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静岡県議会 文教警察委員会県外視察研修概要
1 期日:平成30年10月17日(水)~19日(金)
2 場所:大阪府、京都府、滋賀県
3 概要
(1) 大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校
大阪市立天王寺商業高校と市岡商業高校、東商業高校の3校を統廃合し、平成24年に設立した高校。全国に先駆け、英語とビジネスを学ぶ専門学科であるグローバルビジネス科を設置し、商業教育から専門的なビジネス教育への変革を目指した新しいタイプの高校である。
大阪市立大学や関西大学等5大学の入学枠を有し、大学の先生も授業を行うなど緊密な連携が図られ、進学率も高い。また、大手優良企業への就職者も多い。
(2) 角川ドワンゴ学園N高等学校心斎橋キャンパス
出版社である角川とIT企業のドワンゴが、平成28年に開校したN高等学校は、インターネットによる通信授業を中心に、通学コースも設置している。
全国には、約7,000名の生徒(最高齢87歳)がおり、内、ネットコースが約6,200名、通学コースには、800人が通い、ここ心斎橋キャンパスでは、160人が通って学んでいる。
授業は、一人1台のパソコンを媒体に、与えられたテーマを3人程度の仲間でコミュニケーションを取りながら、インターネットを活用して解決、創造していく、という方法で進められ、生徒の約7割は不登校などの経験を持つということであったが、皆大変楽しそうに、積極的に授業に臨んでいた。
(3) 京都府警察交通管制センター
当交通管制センターの縦4.8m、横6.2mの交通状況表示板は、画面に、京都市内の道路や交差点、信号機などを映し出し、道路渋滞の状況は、渋滞長による色分けやメートル表示がなされ、一目で京都市内の道路状況が把握できるものであった。この情報は、VICS:道路交通情報通信システムや日本道路交通情報センターにも提供されている。
各主要な交差点には監視カメラが設置され、その映像がリアルタイムで映し出されており、事故へのスムースな対応も可能で、交差点の渋滞等の情報により、信号の長さを調整するなど円滑な交通管制ができていた。
(4) 滋賀県立図書館
敷地面積43haの「びわこ文化公園」の中にある「滋賀県立図書館」は、県民一人当たり貸出冊数及び蔵書冊数が、それぞれ全国第2位で、職員の司書有資格者率は、全国第1位の図書館である。
県内各市町とのネットワークの充実を基本理念に、各市町からインターネットやfax、電話等で受け付けたリクエストに応え本を運ぶ巡回車は、毎週水曜日から金曜日まで運行している。
なお、地下4階まで書庫となっている。
(5) 大阪府警察・警察犬訓練センター
平成27年に堺市から移転、開所した大阪府警直轄警察犬訓練センターは、敷地面積約3,000㎡、犬舎棟等建物面積は490㎡で、11名の警察官の勤務態勢で訓練を行うとともに、府内外からの要請に応じ、行方不明者の捜索、犯罪対応等に当たっている。
現在、ジャーマンシェパード15頭、ベルギーシェパード1頭がおり、年間約400件の出動回数であった。隣には、現在、警備部の警察犬訓練センターが建築中であったが、当訓練センターでは、警備活動や爆発物探知、犯人制圧、災害救助等に特化した専門犬でなく、全てに対応する万能犬を育てている、とのことであり、また、警察犬にはシェパードが最適で、怒らずに褒めて育てることが最も大切との話しであった。
(6) 大阪府立中央図書館
本図書館は、平成8年に設立され、中之島図書館と合わせた蔵書数は280万冊で、日本一の蔵書数を有する図書館であり、建物は、大阪まちなみ賞奨励賞や日本図書館協会建築賞も受賞するなど素晴らしいものであった。
図書館の利用者数は、毎月2,000人程度で、地下書庫は、縦150m、横100mという広さで、職員は、来館者のオーダーに応じ、自転車に乗って移動、作業している。また、来館者の地下書庫見学ツアーも好評とのこと。
建物の保守管理やホール、会議室運営等は、指定管理者が行い、貸出業務や喫茶は民間業者が行っている。
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静岡県議会 文教警察委員会県内視察研修概要
期日:平成30年7月17日(火)~18日(水)
県は、老朽化した学校施設の計画的な整備を図るため、今年度中に、学校校舎ごとの具体的な整備内容について「学校施設中長期整備計画」を策定するが、コストを抑えるため、建て替えでなく、改修によるモデル事業として、本新井高校を含め、県内6高校で、工事を実施している。
新井高校は、昨年度末に建築工事が完了したが、総事業費は、8億3千万円余で、県産材を多用し、床や壁も木質化され、また、トイレは全て洋式化されるなど、外観、内装共新築のような感じであった。
平成17年に策定された「静岡県警察暑再編整備計画」により、現在建設中の(仮称)浜松西警察暑は、浜松中央署の負担増加を解消するために、浜松市内6カ所目の警察として、来年4月に開署予定となっている。
敷地面積は、約7,000㎡で、4階建ての本庁舎と車庫棟が建築されるが、1階は、通常の来訪者が上の階に行かなくて済むような課の配置とし、2階には、県内で4カ所目となる女性専用留置施設、3階は、交通課や生活安全課、4階には講堂などが配置される。また、車庫棟には、県警察学校外では県内初の訓練用射撃場も整備される。
3 天竜警察暑
少子高齢化が進み、65才以上の人口が45%を超え、区域の9割以上が山林という現況で、県内で2番目の広さの天竜区を管轄する警察暑である。
当地区は、山間地であるため、平成25年には春野町における大規模地滑りや平成27年には、佐久間町内の原田橋の崩落、平成29年には、水窪町内の林野火災、本年3月には、龍山町の土砂崩れ等が発生しており、携帯電話が通じないエリアをカバーする衛星携帯電話やドローンなどを使って緊急対応している。
一方、高齢者が多く、オレオレ詐欺等特殊詐欺事件が多発しているため、「特殊詐欺防止対策紙芝居」を制作、実演している他、実際に警察官が詐欺師となって高齢者を騙す「特殊詐欺疑似体験」などを実施し、市民と直接接する中で、騙されないための対策を講じ、成果を挙げている。
西部運転免許センターは、県西部地区における運転免許行政推進拠点であり、特に、当地区は、外国人が多く居住しているため、浜松市にあるブラジル領事館との連携を図りながら、現職の警察官が、ポルトガル語、英語の通訳を行い、また、ブラジル人の交通安全教育指導者を雇用し、対応している他、英語、ポルトガル語、中国語による運転免許学科試験を実施し、外国人に対する交通安全指導やスムーズな運転免許業務を執行している。
実際、実地試験を見学した際には、外国人が多く受検していた。また、高齢者の認知機能検査の状況も視察した。
平成2年に、県立袋井養護学校として開校、平成18年に、県立池新田高校内に御前崎分校が開校、平成20年に、袋井特別支援学校に校名変更された。来年度には、開校30周年行事が予定されている。
平成23年に策定された「県立特別支援学校施設整備計画」に基づき、通学する児童生徒の多人数化への対応のため、掛川特別支援学校を新設、分離したが、外国人の児童生徒18人を含め、まだ290人前後の児童生徒が通っている。また、高等部になると、スクールバスの利用ができなくなるなど課題も抱えている。
高等部卒業生の就職率は、100%で、一般企業に13人、福祉事業所に21人が就職しており、学校では、卒業生進路先へのアフターケアも実施している。
また、在宅児童生徒に対して、週3回、各2時間の訪問教育と集合学習も実施している。
掛川特別支援学校は、袋井特別支援学校の狭隘化の解消と児童生徒の通学の負担を軽減(掛川駅から徒歩15分程度)するため、平成27年4月に開校した知的障害、肢体不自由特別支援学校である。
本特別支援学校は、掛川市の「希望の丘」に建設されたが、「この「希望の丘」は、医療、保健、福祉、介護、教育施設を一堂に集めた拠点施設であり、掛川東病院、介護老人施設、保育園、特別養護老人ホーム、救急医療センター、放課後デイサービスセンターが建設され、それぞれが、本特別支援学校の医療的ケア、就職、放課後のデイサービス等を担い、密接な関係を有し、存在している。
在校生徒数は、現在、243人で、開校時から4年間で75人増加しており、高等部単独知的障害教育特別支援学校である御前崎分校には、42人が通っている。
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静岡県議会総務委員会県外視察研修報告
期間:平成30年1月16日(火)~18日(木)
1 あるかぽーと下関・唐戸地区
下関市は、対岸の門司港とともに、「関門海峡まるごとテーマパーク」を掲げ、港を核とした賑わい創出のまちづくりに取り組んでいる。
下関港内のあるかぽーと地区には、平成13年に、海響館(下関市立水族館)が開館、また、スターバックスコーヒー店等が出店し、大型クルーズ船専用岸壁も整備されており、唐戸地区は、平成13年に、市場がリニューアルされ、平成19年には、「水の広場」が整備された。平成29年9月には、国交省の「みなとオアシス」に登録され(本県沼津港等も登録されている。)、市の賑わい、交流を図る取組が進められている。
2 周南市水素学習室・水素ステーション
周南市は、産官学連携により、周南コンビナート(苛性ソーダ製造工場群)から出る、クリーンエネルギーの本命と言われる純度の高い「水素」の利活用を通じた産業の活性化・まちづくりに取り組み、地球環境保全を図っている。
具体的には、山口県の助成を受け、「水素ステーション」を誘致した他、「純水素燃料電池」の開発や環境省の委託を受け、「Co2排出削減対策事業」として、燃料電池自動車(FCV)や燃料電池フォークリフト、燃料電池ゴミ収集車等の実証実験を行っている。また、水素学習室を開設し、小中学生等に対し、水素に係る学習も行っている。
3 広島市民球場(MAZDA ZOOM-ZOONスタジアム)
昭和32年に建設された広島市民球場の老朽化に伴い、広島市が、旧国鉄の貨物ヤード(11.6ha)を取得し、平成21年に新球場を建設した。
用地取得費約55億円、建設費約90億円の事業で、運営については、広島カープ球団と市との間で、球団の安定的な運営を図るため、球団が、目的外使用許可による球場内での独占的な営業等を行えること、使用料は、市債の償還財源とすることなどのフランチャイズ協定を締結している他、飲食(焼肉観覧席等も有り)や物販等と施設管理の一体化を図ることにより、観客席やトイレ等良質な観戦環境を維持するため、本球団を10年間指定管理者に指定(非公募)している。
用地費や建設費の償還、維持管理費等年間費用約6.6億円は、指定管理者納付金や目的外使用料等で賄われ、また、球場の命名権料についても年約2.2億円(5年間)の収入があり、健全な経営がなされている。
なお、約33,000の席は、即完売ということで、チケットの確保が難しいとのことであった。
4 ONOMICHI U-2
「ONOMICHI U2」は、広島県所有の海運倉庫(築70年)の有効利用を図るとともに、地域の賑わい創出等を目的とした広島県と民間事業者の連携で誕生した、レストラン、パン屋、サイクルショップ等併設の日本初の複合型サイクリスト専用ホテル。公募で選ばれた民間事業者「ONOMICHI U2」が倉庫をリニューアルし、平成26年3月にオープンした。
瀬戸内海沿いに、愛媛県今治市へ向かう延長70kmの「しまなみ海道サイクリング」コースの出発地であり、また、地域の住民が憩い、交流を図る施設ともなっており、イベントも多く開催され、賑わいを創出している。
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静岡県議会の総務委員会県内視察研修が、8/2(水)、3(木)に実施されました。
第1日目は、まず、藤枝市役所で、JR藤枝駅を中心とした中心市街地活性化基本計画の取り組み状況と次期計画について話を聞きました。人、物、金を中心市街地に集め、コンパクトな街づくりを進めている藤枝市のまちづくりの方向性がわかりました。
次に、「ガイアフロー静岡蒸溜所に行きました。本年2月に竣工した本蒸溜所は、県の第5次内陸フロンティア推進区域の指定を受け、地元産「静岡」ウイスキーの生産を始めましたが、敷地は、蛇行していた流れていた河川を、直線状に付け替える治水整備により生まれた「砂防ランド」を利用しています。本蒸溜所を中心とした地域興し事業が始まっています。
次に、やはり県の内陸のフロンティア推進区域に指定されている富士市田子の浦港の賑わい創出と防災対策事業を視察しました。歴史学習施設「ディアナ号」の建設と防潮堤・遊歩道を利用した津波対策が進んでいました。
次の日は、やはり県の内陸のフロンティア推進区域に指定されて事業を進めている小山町の「小山湯船原工業団地」やアメーラトマトを生産している次世代施設園芸施設などを視察し、
次に、長泉町の静岡県医療健康産業研究開発センター(ファルマバレーセンター)に行き、入居企業の状況や産、学、官、金の連携による製品化の状況、指定管理の現状などを視察しました。
最後に、内陸のフロンティア推進区域の指定を受け、PFI手法により事業を進めている函南町の「道の駅・川の駅」を視察しました。道の駅については、総合特区により観光農業体験や農産物物流施設建設等について、農用地を利用して事業化を進めるなど積極的な土地利用が図られていました。また、川の駅は、水防や護岸等施設整備も合わせて、国交省が主体となって事業化されます。
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静岡県議会スポーツ振興等特別委員会が、11/25(木)に開催されました。このスポーツ振興等特別委委員会は、2020オリンピック・パラリンピックや2019ラグビーワールドカップへの取組の推進と、かつて「スポーツ王国」、「サッカー王国」と呼ばれていた本県スポーツの復活、振興を図るため設置された委員会で、今回は、日本サッカー協会会長の田嶋幸三氏等3人が意見陳述を行いました。田嶋氏は、サッカーエリート育成組織である「アカデミー」の提案者で、当初は、御殿場市に拠点を計画され、私も一緒に活動していましたが、「福島」に変更となった経緯があります。障害者スポーツ振興の必要性や競技場の多目的化(ショッピングモールや老人施設等併設)などの話しを交え、本県が王国として復活するためには、「選手は、県や日本のトップではなく、世界を目指すこと、そして、指導者もその意識で指導すること」と、まとめられました。大変参考になるご意見を伺いました。
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静岡県議会スポーツ振興等特別委員会の県外視察研修が、9月7日(水)~9日(金)まで行われました。まず、栃木県の那須町に行き、「那須ブラーゼン」を視察しましたが、ここは、自転車サイクルロードレースや自転車を活用した観光活性化事業、自転車交通安全推進活動等を(株)が実施していました。プロ選手8人を擁し、地域一丸となった自転車振興を図っており、市役所に自転車部が誕生するなど底辺拡大が実現していました。次に、宇都宮市の総合型地域スポーツクラブ「友遊いずみクラブ」を視察しました。このクラブは、理念を「健康」とし、会員数は1,000名を超え、子ども達から高齢者まで、バドミントンやバレー、フットサルなど34の種目を楽しめるプログラムで運営していました。小中学校と地域をこのクラブが有機的に結んでおり、また、近接のショッピングセンターの駐車場も共用できるなど、近隣企業の協力も得て、理想的な運営ができている、と思いました。次に、東京都庁のオリンピック・パラリンピック準備局で、2020年の準備状況やスポーツ振興施策などを聴きました。「アスリートキャリアサポート事業」では、現役アスリートの就活サポートを実施し、また、「スポーツ推進企業」事業では、週1回の健康づくりをスポーツと捉え、様々なアイデアで実施する企業について、企業名の公表や認定証の交付、マスメディアへの情報提供などを行い、スポーツ実施率の向上を図っていました。次に、秩父宮ラグビー場にある「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」を訪問し、2019ラグビーワールドカップの準備状況や公認キャンプ地の決定状況、ラグビーを通じた観光振興などの話しを伺いました。最後に、横浜市の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」を訪問し、障害を持つ方々のスポーツ振興について、話しを伺い、また、施設を見学しました。体育館や室内グラウンド、屋内プール、ボウリング場、アーチェリー場、スポーツジムなどが、障害者が楽しめる設備で整備されており、今回のリオパラリンピック出場選手も利用する、という話しがありましたが、本県にも欲しい素晴らしい施設である、と感心しました。(写真は、視察先順)
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